【麺】 16画 麦(9) 2級
旧体字【麵】基本字【麪】
[音] | メン |
ベン |
[訓] | むぎこ |
《意味》
【麺麭】ぱん
【麺乳菓】ビスケット
小麦粉に牛乳・卵・砂糖・バターなどを加えて一定の形に焼いた菓子。
「乾蒸餅」とも書く。
【麺市塩車】めんしえんしゃ
雪の積もる形容。
「麺」は麦粉・うどん粉で、「麺市」は雪に覆われた市街のたとえ。
「塩車」は白い塩を運ぶ馬車で、街行く車も雪をかぶっている形容。
「漢検四字熟語辞典」では「麪」の字体で掲載。
【麺棒】めんぼう
うどん・そばなどを作るとき、こねた粉を平らに押しのばすのに用いる棒。
【麺麻・麺媽】めんま
筍の加工食品。麻竹の筍をゆでて土中で発酵させたもの。主に中国料理で用いる。しなちく。
【棊子麺】きしめん
平たく打ったうどん。ひもかわ。名古屋のものが有名。
【索麺・素麺】そうめん
乾麺の一つ。小麦粉に塩水を加えて捏ねた生地に油をつけて糸のように細く伸ばして切った麵。茹でて用いる。
【叉焼麺】チャーシューメン
チャーシュー麺。
焼き豚を薄く切って数枚浮かした中華そば。他に、ほうれん草・メンマなどもまぜる。
【栃麺棒】とちめんぼう
【煮麺】にゅうめん
ゆでたそうめんを、味噌またはしょうゆでさっと煮た料理。
「入麺」とも書く。
【拉麺】ラーメン
ラーメン。中華風の麺料理の一つ。おもに、しょうゆで味をととのえた汁に麺を入れ、肉・野菜をそえたもの。中華そば。
「老麺」とも書く。
《字源》
声符は「丏(べん)」。
「麵」は旁の声を置き換えた異体字。
《字体》
唐代の楷書はほとんどすべて「麺」の字体で書かれていた。
「麪」や「麵」で書かれたものは説文篆文を楷書体化したもの以外見受けられず。
手書きの楷書では「麺」と書くのが一般的。